俺たちのカプコンが帰ってきた

そんなわけで『ビューティフルジョー』の新作です。元々カプコンは『ビューティフルジョー』を始め『P.N.03』『デッドフェニックス』『バイオハザード4』の4本をゲームキューブでのみ発売する予定でした。まあ世間は色々荒れたわけですが、何せ一発目の『P.N.03』がグリードアイランド並に市場に出回らなかった…要するに売れなかったので、ソニーも『バイオ4』以外は放置していました。
しかしそんなとき『ビューティフルジョー』が日本と米国で馬鹿売れ。馬鹿売れはちょっと言い過ぎですが、ゲームキューブの普及率を考えるとかなりの大ヒット。そこで火病ったソニーは「『ビューティフルジョー』のようなクールなゲームはPS2で出すべきだ!」と公式の場で発狂。明らかに結果しか見ていない発言だったためゲームキューブユーザーから散々叩かれたものの、その後のソニーの猛烈すぎる圧力によって『ビューティフルジョー』のPS2移植が決定。ガッカリ。つーかクールさで言えば『P.N.03』の方が圧倒的にクールですが。
で、去年末に『ビューティフルジョー』のPS2移植版である『ビューティフルジョー 新たなる希望』が発売。しかし思っていた以上に売れませんでした。というか全く売れませんでした。この時点で我々は嫌な予感がしていたのです。当然その予感は的中。『ビューティフルジョー2』大コケ。PS2版とGC版の売り上げを両方足しても『1』のGC版売り上げに負けるという散々な結果に終わります。
その理由については諸説語られていますが、個人的には2つの理由だったと思ってます。1つはゲームキューブ独占発売で無くなったことによるコアファンの失望。もう1つはPS2版に合わせたことで起こったクオリティの低下。
まあ元々カプコンの「これからゲームキューブには続編やら版権キャラ人気やらに頼らない硬派なゲームを提供するよ」発言が発端となって発売されたタイトルだけに、『1』はそんなカプコンの考え方に賛同して買った人が多かったといいます。なのに移植。これは裏切られたと考えても仕方がない。
もう一つの理由に関しては、多機種同時発売のソフト全てにつきまとう宿命みたいなもんです。要するにゲームキューブXBOXと比べて圧倒的に性能の劣るPS2。この三機種で同時に出す場合、一番性能の低いPS2に合わせて作るのが一番楽なわけです。
こういうことを書くと「何言ってるニダか!!!!!PS2は至高のゲームハードニダ!妊娠や痴漢はこんな辺境ブログでまで工作かよ!この暇ニートがwwwwwwwww」とか、ちょっぴり頭の切れた方に怒られそうですが、実際そうなんだから仕方がない。
ただ悲しいことに他機種同時発売ソフトを見ると、機種毎にそんなに違いが無かったり、むしろPS2が一番遊びやすかったりするから困る。
例えば中学生レベルの問題を、昨日授業でその分野を習ったばかりの現役中学生と、高校生と、大学生が解くとします。本来なら大学生が簡単に解いて、高校生が次、中学生は一番最後に解かなければならないのですが、そこは悲しいかなゆとり教育。一流大學の学生ですら分数の割り算が解けない時代です。かくいう俺も、今複素数とか言われたら困ります。だから実際にこういう問題を解かせると、一番早く解くのは現役の中学生になるでしょう。だって昨日習ったばかりだもの。
そんな感じで、例え基本性能が高くとも、やはりPS2に特化して作られたソフトはPS2で一番快適に動くんですよ。で、ゲームキューブやらXBOXもかなり頑張って再現するものの、若干負けてしまう。そこにつけこむGK。悪循環。

とまあ話が長くなりましたが、久々にゲームキューブ単独発売の『ビューティフルジョーバトルカーニバル』です。これは買うしかないでしょうよ。