俺の守備力

今日は墓参りに行ってきました。俺の家の墓は京都市北西部の市原というド田舎にありまして、道幅が広い割に交通量が少ない道を越えなければなりません。ま、他にも道はありますが、そっちは道が狭いクセに交通量が多いので…そんなわけで今後は「墓参りに行く=峠を攻める」と読み換えて下さい。その道は一応制限速度40km/hなのですが、警察はまぁ来ませんし、夜中になると熱いバトルが繰り広げられていることでしょう。
で、今日もその道を通っていたのですが、驚きましたよ。なんと道の一カ所がうっすらと白くなってるんです。一カ所だけ。雪です。雪が残っていたのです。俺の家の付近でも12月31日に積もりましたが、その日のうちに全部溶けました。しかし流石はド田舎市原。まだ残ってましたか。後続車は居なかったので30km/hまで減速。ここで教習所の最終試験日に台風直撃したにも関わらず一発で合格した腕がモノをいいます。雪なんて大したことありません。30km/hならそのまま走り抜けられるだろう…と勝手に予想。所謂油断です。
しかし、ここで一つ妙な事に気づきます。周りの山やら木やらに一切雪が残っていなかったのです。おかしいじゃないですか?道路に積もった雪は普通、何処よりも早く溶けるモンです。常識です。なのに、何故ここに残ってますか?しかも何故この部分だけ、道路の一部分だけが白く見えますか?

…凍結しとるんちゃうんか!?

ヤバイと思いましたよ。雪なら大丈夫なんです。サクサクしてますから。こけても痛くありません。ただ氷はヤバイです。摩擦係数ゼロです。しかもこけたら痛いです。死にます。でも、氷の上で急ブレーキ掛けるのはアホやって教官が言ってました。止まれません。このまま走り抜ける?無理です。だって上り坂ですもの。
「上り坂+凍結=タイヤ空回り」の方程式が成立。
そうだ逃げよう。一端戻って交通量の多い方の道を通ろう。そっち側は多分凍結なんかしてないだろう。そうだ、逃げよう。そう思い立った俺は大きく右旋回をします。

氷 の 上 で

アホです。今考えればあり得ないほどアホです。思いっきりスリップしましたよ。バイクがガリガリ言いながら滑ってます。「あぁぁぁぁぁ!俺のスペイシー100(銀色)がぁぁぁっ!まだ1000kmしか走ってないのにぃ!」とかいうことを転がりながら考えてました。いやいや自分のこと心配しろよ、俺。
幸いにも路上が凍結していたのと、事前に速度を落としていたことでバイクにはキズは全く付きませんでした。動きも問題有りません。良かった良かった。氷には凄いキズ付いてましたが。
で、俺。ほぼ無傷。右足太ももが若干青くなってますが、後二日もすれば直る程度のモンです。心配しないで。